五十肩の症状にも種類がある!?
50代になると腕を挙げる時に鋭い痛みや鈍い痛みを感じる事があります。
そうです。それが五十肩(肩関節周囲炎)です。
私も経験があり、痛みが出始めるととても長い期間(半年〜1年半くらい)痛みが続くので、できればなりたくない症状だと思います。
この五十肩にも大まかに2つの症状があるのはご存知でしょうか?
五十肩(肩関節周囲炎)とインピンジメント症候群(肩峰下インピンジメント症候群)です。
いずれも肩に痛みや可動域制限を及ぼす肩の症状ですが、それぞれの原因や症状が異なります。
今回はこの症状の違いを紹介していきたいと思います。
1.五十肩(肩関節周囲炎)
一般的に40歳〜60歳代に発症しやすい炎症性の肩の病気。 肩関節を表す軟部組織(筋肉、腱、靭帯など)の炎症が原因となり、肩の可動域が狭くなり、肩の動きに痛みが伴う。
主な症状
- 肩関節全体の痛み
- 肩を動かすときの痛み
- 肩の動作制限される(特に腕を上げる動作が困難)
- 夜間寝ている時の痛み
進行
症状がで始めると3ヶ月ぐらいは痛みが強くなっていき、その後徐々に改善していくことが多いが、回復まで数ヶ月から1年以上かかる場合もある。
2.インピンジメント症候群(肩峰下インピンジメント症候群)
肩の腱(特に回旋腱板)や滑液包が、肩峰と上腕骨頭の間で圧迫されることによって炎症が起こる症状。肩の動きや使い方により起こる構造問題が原因となることが多い。
主な症状
- 肩を上げたときの激しい痛み(特に腕を90度以上上げる動作)
- 肩の前面や外側の痛み
- 肩を動かす際に詰まるような感覚
- 肩の動きは制限されるが、特に特定の動作で強い痛みが出る
進行
動作に伴う痛みが特徴で、放置すると腱板損傷に発展することがある。
違いのポイント
五十肩は肩関節周囲の炎症が原因で、インピンジメント症候群は肩の構造的な問題(骨や腱の摩擦)によって発生する事が多い。
症状のパターン
五十肩では肩の動き全体が制限されることが多く、特に夜間の痛みが強いです。 一方、インピンジメント症候群では特定の動作、特に腕を上げた際に痛みが生じやすいです。
まとめ
どちらも症状としては似たような痛みなので判別するのは難しいですが、夜間に痛みがあるのかということの違いは判別する基準になりそうです。
肩関節周囲炎の場合は長期間かかりますが自然と回復していく症状に対して、インピンジメント症候群は肩の構造に問題を抱えている症状なので、整形外科で診てもらう事をおすすめします。
当院ではこの2つの症状の炎症を抑える事はできませんが、痛みがある事で周りの筋肉が硬まってしまう間接的に起きてしまう痛みを和らげることで貢献させて頂きますので、ご相談ください。
山崎