寒くなると無意識に力が入ってしまう筋肉とは!?
ここ1〜2週間で真冬のような寒さが訪れておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
寒くなると首を守ろうとしてつい肩に力が入り、肩が持ち上がってしまいます。この動きは肩甲骨と首を結んでいる『肩甲挙筋』が収縮している姿です。
では、この肩甲挙筋や首と肩甲骨に関しての筋肉の働きについて、少し語っていきたいと思います。
1.解剖学的な関係
筋肉の連動
肩甲骨は首や上背部の筋肉と連動して動いています。
- 僧帽筋(そうぼうきん)
- 肩甲挙筋(けんこうきょきん)
神経の関与
頸椎から分裂する神経(頸神経叢や腕神経叢)が肩や肩甲骨周辺の感覚や運動を制御しており、首と肩甲骨の相互に影響を与えます。
2.動作と姿勢の影響
姿勢の影響
- 首が前に出る
- 肩甲骨が硬くなる(動作悪くなる)と、首の可動域が制限され、首の緊張が高まります。
動作の連携
- 肩甲骨は腕を動かす際に重要な役割を果たし、これに伴い首の筋肉も安定性をサポートします。
- 物を持ち上げるような動きの時に、肩甲骨がスムーズに動くことで、腕を垂直に挙げることができます。
3.不調の原因と症状
肩甲骨と首の不調の関連症状
- 肩甲骨周辺の筋肉が硬くなると、首の筋肉が過剰に緊張して、首こりや頭痛が起きる。
- 首の緊張が続くと、肩甲骨の操作制限がされ、肩甲骨周辺に痛みや違和感が生じます。
よくある原因
- 長時間のデスクワークやスマホ操作による前屈姿勢。
- 運動不足や同じ姿勢を続けることによる筋力低下。
- ストレスによる筋肉の過剰な緊張。
肩甲骨と首は、独立した部分ではなく、体全体のバランスに大きな影響を考慮する部分です。
日常のケアを怠らず、柔軟性と筋力を守ることが、健康な状態を維持する鍵となります。
山崎