「スジ」という組織はない!?
膝の裏のスジが痛い、首スジがはっている、なんて言ったりしていませんか?
今回はその「スジ」についてご紹介します!
人体を構成する組織・・・骨、神経、筋肉、血管、リンパ管などなどたくさんの組織がありますが、 実は「スジ」という名前の組織は存在しません!
では「スジ」って何なんでしょう。。
答えは、(そのほとんどが)「腱(けん)」という組織です。
腱とは一言でいうと「骨と筋肉をつなぐ組織」です。ちなみにアキレス腱なんかも腱のうちの一つです。
- 筋肉・・・骨と骨の間にあって、伸び縮みすることで体を動かしています。ゴムのようなイメージです。
- 腱 ・・・筋肉を骨につなぎとめている組織です。ゴムを骨にくっつけている接着剤をイメージするとわかりやすいと思います。
並びでいうと骨→腱→筋肉→腱→骨(以下続く)、といった流れです。
機能面の違い
筋肉・・・伸縮性が大いにあり。血管がたくさん通っていることで酸素・栄養が潤沢に得られます
動かなかったり、ケアすることなく使いすぎたりするとコリが生まれて伸縮性が下がります。
さらに固く縮こまるため血管を圧迫し、酸素・栄養の流れが悪くなります。
腱・・・ただの接着剤なので伸縮性はほとんどなし。血管も通っていないため栄養が得られず、一度傷つくとなかなか治らないです。
スポーツ選手がアキレス腱を断裂してしまって長期休養を強いられた、と言う話はたまに聞きますがその背景にはこういった原因があります。
ただ逆に柔らかい筋肉を維持して関節の可動域を広く保っていられれば,日常的な生活や運動で腱を痛める事はなかなかないです。大きな動きをしても筋肉でカバーできるためです。
要するにコリをほぐして筋肉を柔らかくしておくことが大事ってことですね!
お体、特に筋肉についてのお悩みがあればぜひ当院へ!! 黒田